花粉症
花粉によって生じるアレルギー疾患の総称です。植物の花粉が鼻や口から体内に入り込むと、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみなどのアレルギー症状を引き起こします。さらに、結膜炎などの原因としても知られています。原因となる花粉は、スギやヒノキが目立っていますが、この他にもハンノキ、ヨモギ、ブタクサ、アキノキリンソウなど約50種類あります。
花粉の飛散時期の症状悪化
どの植物であっても、原因となる花粉が飛散していなければ感作しません。例えばスギの場合、日本の国土に広く植えられていますが、沖縄には殆ど生息していません。また、北海道ではスギ花粉の飛散は非常に少ないです。そのため、ご自身の生活環境の中で飛散しやすい花粉を知っておくことも大切となります。
主な症状
- 目がかゆい
- なみだが止まらない
- 目の中がゴロゴロする(異物感がある)
- 瞼の腫れ
- 充血
- 目ヤニ
- まぶたの裏に発疹がある
- 立て続けに何回も出るくしゃみ
- 透明でサラサラした鼻水
- 両側の鼻づまり
- 頭がぼんやりする
- 微熱 など
- よく見受けられる症状は上述の通りですが、程度については個人差があります。
主な治療方法
アレルギーの原因となっている花粉などを突き止め、これを避けるようにすることが重要です。具体的には、外出時にはマスクをつけること、帰宅時には洗顔や鼻の中の掃除などを徹底します。
そして、抗ヒスタミン薬を内服し、眼のかゆみ、くしゃみなどの症状を軽くします。飲み続けていくうちに症状が収まり、自己判断で服用を中止される方もいますが、担当医師の指示通りきちんと飲み続けることが大切です。
鼻づまりの症状がある場合は、局所ステロイドの点鼻薬を併用し、症状の改善を目指すこともあります。これに用いられるステロイドは内服薬などと比較して少量なため、強い副作用が出ることは殆どありません。