舌下免疫療法を行えます
舌下免疫療法は、アレルギーの原因となっている物質を精製した錠剤を舌の裏側に少量ずつ置き、徐々にアレルギー反応を和らげていく治療法です。原因物質に対する症状を完全には抑えられなかったとしても、症状が軽くなったり、使用するお薬の量を減らせるなどの効果が期待できます。
当院で舌下免疫療法による治療を行うことが出来ます。スギ花粉が原因の花粉症や、ダニが原因の通年性アレルギー性鼻炎でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。まずアレルゲンを特定し、スギ花粉症、またはダニアレルゲンによる通年性アレルギー性鼻炎と診断されたときは、保険診療にて舌下免疫療法を行なえます。
このような患者さまにお勧めです
- 飲み薬やスプレーを用いても症状が軽くならない
- 飲み薬だと、眠気などの副作用がひどい
- 花粉症の薬がたくさん必要なので、減らしたい
- まだ若いので、これからも毎年花粉症に悩まされることを考えると憂うつになる
- 治療期間が長期にわたってもよいので、きちんと治癒させたい
- 数年内に妊娠の希望や予定は無いが、将来妊娠した際に薬が使えないのが不安 など
治療について
治療にあたっては、最初は1日1回、少量の服用から始めます。舌下に治療薬を置き、1分間ほどかけてゆっくりと成分を吸収させていきます。服用した後は、しばらく飲食やうがいを控えます。
投薬を1週間ほど続けた段階で再び来院し、患者さまの状態を確認いたします。特に問題がなければお薬の量を増やし、定期的に治療を続けます。一般的には3年以上にわたって継続します。
舌下免疫療法の流れ
- まず初めに問診や血液検査などを行います
- ダニアレルギーやスギ花粉症の確定診断を行います
- 診断結果に基づき、舌下免疫療法を行えるか判断します
- 院内にて初回投与します(医師の監督のもとで服用します)
- 2回目以降は、患者さまご自身で服用して頂きます(何らかの副作用が見られたときはご連絡ください)
- 状況を見ながらお薬を増量していきます
- 通常は治療を3年以上継続します(定期的に受診し、患者さまの症状などを確認します)
副作用について
舌下免疫療法によって幾つかの副作用が見られることもあります。代表的なものとしては、口内炎、舌下の腫れ、喉のかゆみ・刺激感、耳のかゆみ、頭痛などです。ごくまれにですが、医薬品への過敏な反応によってアナフィラキシーが起こることもあります。その場合は、すぐに医療機関を受診するようにしてください。